反抗的な我が子への対応
- 子どもの反抗的な言動には意味がある。子どもの言動にはすべて意味があるという視点で子ども理解してください。
- 子どもの「助けて!!」の心の声を聴く。母親は、子どものSOSの「メッセージ」が何かを漠然とでも掴む必要があります。
- 手掛かりは、満たされない気持ち、認めて欲しいと思う気持ち、一言でいえば、「愛情欲求」です。勘違いしないでください。あなたに愛情が無いわけではないのです。お母さんが忙しくて頼みにくい。言い出せない。寂しい。「かまって欲しくて反抗する」場合もあります。
- キーワード;愛情欲求・包容力・忍耐・希望
思春期の特徴の理解
- 思春期の子どもは、少しの刺激にも過敏に反応し、衝動的な行動をとります。
- 少しの刺激が、不満や怒り・絶望・焦りにつながり「いらいら」させる。子どもは信頼できる大人を探しています。
- 信頼と不信感は紙一重です。母親自身の青春時代を披露するのも良い。挫折した体験談も良い。子どもには成功体験よりも失敗体験を語る方が良い。
- キーワード;思春期・信頼と不信・衝動性・焦り
大人への試し行動
- 自分の反抗に対して、母親はどのくらい感情的になるかを試している。
- 自分と本気で向き合う覚悟はあるのかを試している。(母親が最後まで自分を守ってくれるかを確認しています。)
- 思春期の子どもを持つ母親は、子どもから日々試されています。試し行動は、人間だけがするわけではない。生存競争に打ち勝つための動物本能です。
人間も動物です。「敵・味方」「好き・嫌い」「信頼・不信」に左右されます。 - キーワード;期待・不安・絶望・希望
即時対応を怠ることの危険性
- 子どもの要求を拒否すれば反発される。子どもが反抗する原因の第一位が、大人からの一方的な拒否に起因する。
- 短時間で良い。「即時対応」を意識する。手が離せない時は具体的に5分、10分待ってと子どもに伝える。これで母親は子どもから信頼を得られます。
- 子どもにとって、大人の都合は関係ない。ましてや母親の「忙しさ」などは知る由もない。
- 子どもにとって好きな人は、優しいお母さん。優しい人の第一は、私の話をいつでも聞いてくれる人です。
- キーワード;些細な拒否が最も危険・危険や落とし穴はすぐ近くにある
ほめて(認める)から叱る(注意)が原則
- 子どもは注意された理由が分からなければ反発する。
- 具体的に○○○が悪いと言わなければ通じない。
- 日常的に心がけることは、注意する・叱る前に「一言ほめる」ことです。ほめてから「注意」されると素直に受け入れやすい。
- 問題行動を起こした子どもの多くは,叱られることがわかっている。叱るよりも「ほめる」方が簡単です。
- 片づけてくれたのね。ありがとう。約束守ってくれてありがとう。「ありがとう」の言葉が一番効果的です。
- キーワード;叱るよりほめる・説得ではなく納得
一緒に考えよう
- 子どもに、何か伝えようとする場合、「規則や原則的な話」だけでは通じない。子どもに「何をどうしたい」と聞くだけでは失敗する。
- 子どもにだけ「あれやれ・これやれ」では聞いてくれない。子どもが反発するのは、「自分で考えなさい」の一言です。そうかといって、母親の考えを押し付ければ 反発する。どうすれば良いかを「一緒に考えよう・一緒に見つけよう」と問いかけるのがポイントです。
- あなたにも経験があるはずです。誰かに相談する時、よほどのことでない限り自身の考えを持っています。子どもでも高学年になれば自身の考えや思いが、はっきり
しています。母親に相談と言っても、自身の考えを「確認」しているだけです。母親から真逆の意見を言われれば当然反発します。 - 子どもの考えを批判するのではなく、「そういう考えもあるね・○○○は、どうする・一緒に考えてみようか」程度が良いのかも知れません。
- 「子どもだ・子どもだ」と思っているのは、母親だけかも知れない。小学1年生の持っている情報は、30年前の小学生の1.5倍だと言われる。あなたの子どもの頃と
は明らかに違います。良し悪しは別にして、先ずは、子どもの話を聞くところから始めましょう。 - キーワード;一緒に考えよう・一緒に見つけよう